【UXデザイン第5段階: 表層】文字の大きさを指定する単位、ptポイント・Qキュウ編

前回はホームページなどのWEBデザインで使用される単位「px(ピクセル)」についてご紹介しました。pxはモニター内の細かな点が基準になっている単位でしたが、PCやスマートフォンのようなモニターを介さないものには別の単位を使用する必要があります。今回はそうした例を2つご紹介します。

pt – ポイント

「pt(ポイント)」は、印刷物でよく使用される単位です。「1pt=約0.3528mm」の大きさが基準となっています。0.3528と、数字のキリがよくないのは、ptがinch(インチ)を基準にしているためです。inch(インチ)基準に直すと、「1pt=1/72inch」の大きさになります。

文字の大きさについて、例えば新聞広告などを作成する場合は各新聞社で規定がありますので、8pt以上を基本として意識しておくとよいでしょう。

Q – キュウ

「Q(キュウ)」もしくは「級」は、ptと同様に印刷物などで使用される単位です。こちらはmm(ミリメートル)を基準にしており、「1Q=0.25mm」という大きさが基準になっています。Q(キュウ)は日本独自の単位で、古くは写植の時代からの名残として存在しています。

今回は印刷物で使用される単位についてご紹介しました。印刷物では液晶画面を基準とするWEBデザインとは異なり、用紙という実際の大きさがあるものが基準になります。そのため、mm(ミリメートル)やinch(インチ)を基準にした単位のほうが使用しやすく、「pt(ポイント)」や、「Q(キュウ)」のような単位が使用されるのです。


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