【UXデザイン第5段階: 表層】ゴシック体と明朝体、基本となる書体の選び方

前回まではデザインの4大原則についてご紹介してきました。この4大原則はデザインにおける基本的なルールとして様々な場面で活用することできます。しかし、実際にホームページなどを作っていく際には、4大原則以外にも知っておくべきルールがあります。今回からはテキストの扱い方である「タイポグラフィ」における基本的な考え方についてご紹介していきます。

デザインにおけるテキストの扱い方について、まず思い浮かぶのは「フォント・書体」ではないでしょうか。WordやGoogleドキュメントのような書類作成アプリケーションでも、テキストの書体を変更する機能があり、これらを利用したことがある方も多いかもしれません。

ホームページなど、様々なメディアでよく使われている日本語の書体は大きく分けて「ゴシック体」「明朝体」の2種類です。

※このほかにも筆で書かれた筆書体や、特殊な形をしているデザイン書体などがあるのですが、本文などのメインで使われることはほとんどありません。

それぞれを詳しく見ていきましょう。

ゴシック体は「縦の線と横の線が同等の太さ」の書体です。それぞれの文字が一定の太さで構成されているため、インパクトが強く、遠くからでも見やすい書体です。

太いゴシック体は、目立たせたい見出しや広告のテキストに、細いゴシック体はホームページの本文などに用いるのが一般的です。

明朝体は、「縦の線と横の線の太さが違うこと」書体で、縦の線が太く、横の線が細いのが一般的です。筆文字をもとに作られた明朝体には、筆書体の特徴である線の強弱や「とめ」「はね」や「はらい」の名残が見られます。線の強弱が付いている明朝体は、小さなサイズでも読みやすいとされており、小説や新聞、教科書など、日本語の長い文章によく用いられています。

明朝体とゴシック体の2種類は、どちらも読みやすさ・見やすさに優れており、表現したいイメージや雰囲気に合わせて選ぶのが一般的です。ただし、画面の解像度などが関わるWEB上のテキストでは、「明朝体」の線が細くなる部分などにチラつきが多く発生してしまい、読みづらくなることがあります。そのためホームページなどのWEBサイトでは、しっかりと読んでほしい文章には、明朝体ではなく「ゴシック体」を使用するのが一般的です。

今回はゴシックと明朝の特徴についてを取り上げました。次回も引き続き、適切な書体の選び方についてご紹介していきます。


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